本日は季節と排尿について考えたいと思います。

暖冬の見通しとはいえ、11月も末になると寒くなってまいりました。
今夏は暑い日が続きましたので、同じような調子で水分を摂っていると汗の出ない分、1日の排尿総量は増加し、その分排尿回数は増加
します。

表に標準的な成人の1日の水分の出入を夏期と冬期で比較してみました。わかりやすくするために米やお魚、お肉、野菜など食事に含まれる水分は夏と冬で同じとしました。夏で暑い分、汗や水蒸気で失われる水分が多く、のども渇き大量の水分を必要とします。1500~2500ml、運動や力仕事をすれば、より以上の水分が必要となります。

一方、尿となり排出される水分は少なく、尿は濃縮されて色は黄色く、尿量は500~1000mlとなります。冬は汗や水蒸気で失われる水分が500~1000mlと少なく、その分、のども渇きません。水分摂取量は少なくなるのですが、尿量は多くなり、尿の色も透明に近くなり、1500~2000mlとなります。日頃より、多くの水分を摂る習慣のある人では2500~3500mlの
1日の尿量になることもあります。

夏と同じ位の水分を冬に摂ると冬の尿量は夏の2~3倍になります。
当然排尿回数も増加して、1日10~15回程度になる人もいます。冬に
あまりにも多くの水分を摂ると腎臓の負担にもなりますので、夏と比してやや少なくする必要があります。

一概には言えませんが冬では1日尿量が2000ml前後が適当と考えられます。この量ですと1回排尿量が200mlとすれば1日10回の排尿、300mlとすれば7回程度の排尿回数となります。

「血液をドロドロにしないためにも水分をよく摂りましょう」と言う考えもありますが、夏と冬の差も考えておく必要があります。また暖房のきき過ぎで冬に汗をかいたりすることもありますので暖房のコントロールも必要になります。

季節に応じた水分摂取を心がけたいものです。

<成人の1日の水分の出入>

 

夏期

冬期

気温

33℃

10℃

食事 1000~1500ml 1000~1500ml
水分 1500~2500ml 1000~1500ml
代謝生成水 100~200ml 100~200ml

汗、水蒸気 2000~3000ml 500~1000ml
尿 500~1000ml 1500~2000ml
便 100~200ml 100~200ml